Chapter 3. エゾシカ狩猟・実猟準備 Strategy of Big games for Deer hunting.

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Chapter 3-1.


【神の使いか、厄介者か】


日本国の先住民族・アイヌの人々は「エゾシカは神の使い」と崇める。

この、神の使いを平常心で撃てることができますか?

Thank you very much for visiting this blog. Can you shot cute white-tail deer Ainu tribal people which lives in Hokkaido worships “Deer equals a fairy ” ?

これが重要なテーマです。


私が北海道に来てから現在まで、捕獲・回収したエゾシカは数百頭。

ハンターになって初めて射止めた1年目は0頭でした。こんな自分でもエゾシカ撃ちは有害駆除隊ハンターを始めてからは毎回、一発必中を狙います。現在の命中率は約80%以上で回収率は60%前後といったところでしょうか。


ここで命中率というのは、捕獲回収数に対する実際の発砲弾数の百分率割合ですから、ナカナカの鹿スナイパーというか世界一流の命中率というか、なんのことはない猟銃装弾=タマ代が掛からなくて、いい塩梅で当たっていますと言うのが本音です。言葉を変えると、鹿本体に命中しても約20%は逆に逃げられているという結果の数値ですね。


確実にエゾシカを射止めることに全神経を集中させれば、子鹿のような小さな体でさえも150メートル先の遠距離から当てることはできます。サボットスラグ銃で使用するサボット弾(銅製)で十分可能です。


そのためにはエゾシカ捕獲への執着心が重要なカギとなるのです。

それは何か?


猟銃所持許可の申請前に行われる射撃場での射撃実技(射撃教習=後々再掲)の際、狩猟仲間の経験年数がまだ浅いハンターから、射撃場で監督者に聞かれて戸惑ったと聞きました。

この質問には10人に1人はその場で「撃てない」と答えているようです。


北海道には人類史上からも、日本の先住民アイヌが住んでおり、当時和人と呼ばれていた日本人と現在も共存しています。彼らにとって野生のエゾシカはヒグマと同じく、まさに「神の使い」と崇めています。

姿・形から偶然出くわす産物として、あるいは身近な山の食資源として、そして祭祀儀式の供物としての位置付けが正にその理由です。エゾシカはどこでも逢えそうで、なかなか見ない神の動物。それはある意味正しい表現かと思います。たしかにエゾシカは、偶然の産物とも言えます。一時でもあの愛くるしい野生の姿に出逢うと、銃弾を貫通させて射止めようなどとは思わないと言うハンターが数多いのも事実です。

実は自分も最初はその一人でした。

春先など、山菜採りの場やたまたま通り掛かった道端でエゾシカに出会った瞬間の驚きというか、特に小柄な体のバンビ子鹿に出逢った瞬間の、あの心臓が止まるような衝撃と感動は忘れられない趣きがあります。厳つい顔の男性達も思わず表情がグンニャリとなってしまうほどの可愛さは誰しも共感することでしょう。偶然出くわした動物同士のお互いがビックリして一瞬顔を見合わせる。それが野生動物なのかも知れませんよね。


有害鳥獣駆除活動では田畑や農地一面に数十頭、時には百頭単位のエゾシカが草を食んでる場面に何度出くわしても、そのドキドキした感動は変わらないのです。

それはナゼなのでしょうか。本当に不思議というか、もともと鹿という動物には我々人間の心が惹きつけられる魅力があるようにも感じます。特にエゾシカはその行動や生態が解明されていない部分がとても多く、未知の動物と言われています。

十数年に一度は体表が白い「白鹿」も目撃されており、つい最近では2020年4月発行の北海道新聞・朝刊記事にも、地元ハンターが撮影した白鹿の写真が掲載されたほどです。生物学的にはアルビノと言われる色素遺伝子の突然変異だということが判っているのですが、逆にあまり科学的に解明してほしくは無いと思ったりもします…。


古い過去の時代、特に明治期においては現在の苫小牧地方の広大な原野には国営のエゾシカ肉缶詰工場があり海外へ輸出していたほど盛況でした。


しかし、毛皮や角狙いの乱獲が横行したために日本政府が全域捕獲禁止の保護過剰政策を行った結果、個体数が減らずに良かったどころか、今ではエゾシカは北海道のほとんどの地域の沿道や鉄道沿線に出没し、民家の畑作物から生産農家の広大な農業野菜を食い荒らし、春の種まき後の発芽時期でさえも新芽の全域が食い荒らされ、酪農王国北海道の乳牛放牧地、公営ギャンブルの国内有数のサラブレット馬産地の放牧地では、飼料用乾燥草の「エサ泥棒」状態となっています。


また、大雪山や日高方面では貴重な高山植物の新芽や花びらの食害から、国が施した防風・保安林の樹皮まで食い荒らす始末。さらに一般道はもとより高速道路での車との激突事故や鉄道車両への妨害、住宅密集地への群れを成しての日中の通勤通学時でさえも出没するなど頻発しており、とても厄介な存在となっているのです。


ちなみに現行道路交通法上ではエゾシカの“法的位置”は軽車両。鹿が家の壁や車にぶつかり、その場から逃げた場合は、加害車両不明案件で処理され、被害者は泣き寝入りがほとんどです

しかも安価な車両保険しか入っていない車が、仮に体重200kg前後のエゾシカと衝突した時などは、ほとんどは大破し自力走行が不可能で使いものにならなくなった場合でも運転者自身の怪我の治療は自分持ち、そして車両の修理も自分持ちと大きな出費がかさみ、大損害を被ります。

その厄介な野生獣がエゾシカであり、狩猟または有害獣駆除のターゲットがエゾシカなのです。


つまり、北海道における狩猟とは、エゾシカの個体数を減らすことが結果的に社会貢献に繋がるという意味合いが強くなるのです。このように、エゾシカ狩猟=狩りは単にガンマニアやサバイバルゲーム趣味、玩具銃嗜好などの遊び範囲や興味対象から外れた、専門分野的存在であると認識されるのが一般的な考えとなります。


野生動物は可愛い動物でも厄介者であるという意識は、実際に彼ら(野生動物)からの被害を受けた者でなければ、なかなか理解はできないようです。

つまりエゾシカによる被害は我々人類の生存までもが脅かされる原因になっているのが現状なのですが、単なるエセ動物達の「愛護家談義」では被害対策すら構築されず、いわゆる「可哀そうだ感情」の井戸端会議程度で終わってしまうことも少なくはない。これがエゾシカ被害に合ったことがある物と無い人々が対峙する現実だ。


過去に、エゾシカは色の三原色の青を確実に認識し判別する」から青色のある柵で田畑を囲うとエゾシカ被害は無いような記事を、某有名大学教授が新聞に発表したが、それは大きな誤りである。

なぜなら、自分といつものハンター仲間は、狩猟に行く都度、それぞれが2~3色の単色服装で出猟することを必須としている。その理由は、同じNPOメンバーである獣医師ハンターと毎回同行し、エゾシカが果たして何色に反応するのか、それとも色盲なのかを動物学的、医学的な識別検証をするためだった。

その出猟時の際、服装の色を「青」と決めた時は、一人は帽子以外の上から下まで全部が青づくめで出猟する。当然、手袋も青、長靴ブーツもメガネのフレームも故意にワザと全部が青色づくめで出猟するようにしたのである。もう一人は真っ赤の赤ずくめのレッドマン。


残り一人は全身黄色のイエローマン。この3人で出猟する時は、まさに色の三原色検証と言うより、正直「人間信号機」…まさにお笑いハンター3人組み…笑。


結果、100頭以上のエゾシカ駆除現場に各々が約300メートル離れ、白樺と笹薮、針葉樹林だらけの間を通る、通称シカ道を見ながら三者トライアングル状に立ち、その場でパイプイスに座って待機していた時に、笹薮の真横かろから突然、オスの大エゾシカ(体重200kg前後?)と出くわしたこともあるが、彼らは自分の青色の服装には驚きや興味も全く示さず、自分の約5メートル前をゆっくりと草を食みながら悠々と通り過ぎて行ったこともあります。


つまり青色を認識し、その場から逃げ去る気配を示したエゾシカは1頭もいなかったのだ。

ここでエゾシカは青色を認識しないことが判明した。また、赤、黄も同じく違う場面でも同じ結果が出た。しかし、白い物体と黒っぽい服装には興味を示す。

以上より、エゾシカは完全な色盲である。これが結論です。


では、エゾシカは何をもって自らの見の危険を察し回避するのかという素朴な疑問を抱く。


エゾシカは我々人間のような動物的な動きがある物体や、カラスのような鳥の動きには敏感に反応し様子を伺う。エゾシカの近くにオオワシが現れた時はその動きは顕著である。身に危険が差し迫っていると感じるのか、しばらくその物体の方向を凝視し一点を見つめる。

身に危険が無いと感じると草を食みだす。危険があるのかどうかを動きで感知しているのだろうが、まるでパラボラアンテナで、某ならず者国家からのミサイル攻撃感知で迎撃準備するパトリオットミサイルのよう高感度防衛システムよような感さえする。

遥か上空を飛んでいる飛行機に対しては、その行動は微塵も感じられないが、低空飛行のヘリに対しては危険が迫ったと感じるような行動を伺わせる。


つまり、自然界に存在する風や川、雷、雨などで出る音以外の、例えば鈴やガムを噛む音などの人工的な音には、いち早く感知する聴覚はオス・メス問わず、野生動物ならではの鋭敏さがある。これは流石の一言である。

オスのエゾシカについて言えば、その蠢く物体の方向を凝視し一点を見つめ、確認と相手との戦闘態勢を取るようにも見える。実際にはオスのエゾシカがハンター側に敵とみなして突進して来たことは一度も無いが、10メートル程度離れた場所にいるオス鹿と並走し、こちらの方へ近づいて来たことは何度かあるが一定の距離は保ったままだった。

おそらく、オス本来の縄張り確保意識が有るためと推測されるが、確かなことは未だに不明である。


一方、メスのエゾシカというと、危険を感知すると一目散に逃走することが一般的と思われる。

メスはいわゆる「母性本能」が強いためか、ハンターと出くわした後の逃走先では100メートル以内あるいはそれ以上の距離で一目散に逃走する。

またその逃走途中の場で、オスのように一旦立ち止まってこちらの様子を伺うことは、ほとんど無い。これは親交のある地元ハンター達も皆、共通した回答だったので、再度の検証は不要だと考える。これがエゾシカ独特の習性と言える。


次からは蝦夷鹿をカタカナ名で「エゾシカ」と表記した。北海道の新聞・TVや雑誌では99.9%がエゾシカとカタカナで書かれているためである。※日本鹿は「ニホンジカ」と和名表記。

さらに、最近ではエゾシカについて意外な真実がわかってきたのです。それが以下でございます。


Chapter 3-2.

【先住民アイヌ語名yuku、学名Cervus nippon yezoensis】

エゾシカは日本固有の哺乳動物種で、我が国、日本国内最大の面積を持つ北の大地・北海道だけに生息する固有種である。


北海道庁(以下、道庁)の発表によると、エゾシカの生息数は実に2019年現在では約55万頭前後に及んでいるとの調査結果が出ている。つまりエゾシカの生息数が増えすぎ=イコール=恰好のエゾシカ・ハンティング(狩猟)フィールドが北海道に存在するということを証明しているようなものである。そのため、しっかりとエゾシカについて本質を知ることが重要になります。


エゾシカはニホンジカの亜種で世界に日本の北海道だけ生息する固有種。学名はCervus nippon yezoensis、読みはセルヴァス・ニッポン・エゾエンシス、和名はエゾシカ(ezo-shika)。

アイヌ語名ではユク (yuk)と呼ばれ、北海道内の地域ではこの名前由来で付いている地域名が数多く存在しています。岩見沢郊外の幾春別、富良野近くの幾寅などはその典型的な例で、アイヌ語由来の地名でエゾシカは何か刺激的な趣きが有ります。


これで少し不明だった点が明らかになったと思いますが、つまり「エゾ」に当る部分がスペルにあるyezoensis.です。yezoの部分がエゾ=蝦夷が付いています。


エゾシカが北海道以外に生息するニホンジカとは似て非なる種類で、全く種類が違うということがお分かりいただけたかと思います。もっと表現を変えると、エゾシカと呼ばれる鹿は北海道以外の世界中どこを探しても存在しないのです。つい数年前には、択捉島にも生息していることが判明しました。択捉島に生息しているということは当然、日本固有の北海道固有種と言うことになり、どのように生息範囲を広げたいったのか知りたい部分でもあります。


欧米諸国ではエゾシカに似たような風貌の、いわゆる体の尻の部分が白っぽい色のシカを総称してWhite-tail Deerと呼んでおり、エゾシカと同じく個々に正式な学名が付いています。この章で詳細は割愛しますが、もっとも北米大陸のヘラジカやアカジカなどの外観も全く違うと即判別できる個体もあります。それはツノ(頭の角)の形を見れば種類が分かると言ったところでしょうか。


では、増えすぎた現在のエゾシカの個体数を減らす目的で「狩り」をするためには何が必要で、何から始めれば良いのか?ということになります。日本国内では免許制度があるため、先ずは免許を取得することから始まります。


Chapter 3-3.

【狩猟免許(=免状)を取りましょう】

Let's try to hold a Hunting-license (Japan).


日本国内で狩猟者ハンターになる第一歩は、狩猟免許=免状を取ることが必要最低条件です。英語で書くとHunterですが、これを和訳するとなぜか「スポーツマン」と訳されるのが欧米では一般的です。このHunterという言葉の歴史は古く、特にヨーロッパ諸国での意味合いは「森の番人」と呼ばれるなど、単に野生動物の追い狩りをする趣味の人という意味は無く、どちらかと言えば国王や君主制城主などの時代に、所管する上流階級者達が行う位置付けが強く、森林レンジャー保安官や国境の不法越境者を取締まる政府職員、知事、市町村長よりも位置づけが格上の国もあるほど社会的認容度が高いと言われています。


そして「スポーツマン=sportsman」の役割としては、高い目標を突破する誠実で善良な人格あるいは、強靭な肉体が必要というのが理由ですが、今の自分にどれだけ合致しているのかと自問自答した結果、残念ながら良い解答は出せませんでした…。


では、何をどうしたらハンター=森の番人=優秀なスポーツマンになれるのかというのが、ここでのテーマです。その答えが日本国内では「狩猟免許」という名の免状を取得することなのです。


先ずハンターになる第一歩は、日本国内では都道府県単位で実施する「狩猟免許=免状」を取ることから始まります。狩猟免許試験は都道府県単位で実施されています。ようやく本題と言う感じですね。


【狩猟免許の概要】

日本国内で狩猟=huntingをするための免許=licenseというのは各都道府県知事が所轄の免許権者で、つまり免許を与える側になりますが、国家試験のような国の許可単位ではないので免許でなく免状資格となります。免状には当該〇〇都道府県知事が免許を与えると記しており、試験名も狩猟「免許」試験と書いていますが正式には狩猟免状と呼びます。


その狩猟「免許」の取得にあたり、自らが試験の申請をします。申請場所は各都道府県庁の狩猟関連窓口になりますが、事前に自分の現在居住している地域の都道府県庁に直接電話で問い合わせするか、各HPを参照し必要書類の準備をしておいたほうが時間的節約のためになります。


申請時には返信用封筒と切手、本人写真も必要ですので予め撮っておいて下さい。

写真のサイズはその年毎に変わることもよくあるので、受験料額や試験日程とともに写真のサイズを確認しておいてください。事前に準備すると良いです。先ずは下調べは入念にということです。また、狩猟免許は3年に1度の更新がありますので予めご承知置き下さい。


【狩猟免許試験の項目は知識試験、技能試験、適正試験の3つ】

「知識試験」対策は専用の学習本・試験例題集で勉強できます。

受験の申請手続きが終わったら、その後は受験料を納付し、しばらくすると「①狩猟免許読本」と「②図解・狩猟免許試験例題集」という免状を取るための学習本2冊が申請した住所へ届きます。


①の発行元は各都道府県単位の猟友会(TVでよく見るオレンジ色のベストと帽子を身に着けた方々を)を傘下に置く上部組織の社団法人「大日本猟友会」 

②は野生生物保護行政研究会なる独立組織団体から発行されています。


短期でも集中して勉強すれば、誰でも必ず合格しますので頑張って下さい。

難関国家試験のような内容ではありませんが、勉強を怠ると当然、誰でも不合格です…。


【狩猟免許・技能試験の出題範囲は4項目】

⑴狩猟鳥獣写真・識別判定試験

試験会場で写真を見せられ、この鳥獣は狩猟しても良い鳥獣ですか?狩猟禁止されている鳥獣ですか?と、瞬時で判別させる試験ですが、最近では、かなりの受験者がこの写真判別試験で落とされていると聞きます。ですから、是非頑張って、しっかり覚えて通過して下さい。じっくり覚えれば大丈夫ですので、学習期間に余裕があると良いと思います。

⑵距離の目測

自分の立っている位置からの定点までの距離を目測で「あれは何メートルですか?」と試験されます。ここで、一人で頑張ってクリアーできるのは、せいぜい⑴と⑵です。次の⑶⑷がクセものです。

⑶猟具・猟銃の取り扱い試験 

⑷装填・射撃姿勢・脱包の試験があります。

これは、通常の一般社会人が社会生活のみで⑶⑷を受験しても、合格はほぼ見込めません。0%と言っていいほどです。なぜなら、技能試験では「実銃を扱う」からです。


つまり、通常の社会生活で実銃を扱う人は、日本国内の場合は限られた特定の公安職業の人だけですから、「慣れた手つきで操作した」となると、後々かなり怪しい人物と疑われる可能性もあるので心得て下さい。そのため、各都道府県の猟友会では、「狩猟免許・予備講習」という実技対策講習を狩猟免許試験と同じ回数で年3回実施しています。こちらには必ず申込みし、技能試験の合格対策として講習を受けるようにしましょう。合格率は相当上がりますので頑張って下さい。

※知識試験と適正試験の合格者に対してのみ技能試験を実施します。手足の運動機能検査で最近では高齢化のためか運動機能が適さないという理由で不合格になる方が多くなっています。

しっかりやれば、大丈夫です。


さて、晴れて狩猟免許に合格したら、次は何をするか?が次の段階。


Chapter 3-4.

【猟銃を所持するための講習を受講する】

猟銃所持のための最低知識である「初心者講習」を必ず受講します。申請場所は現居住地最寄りの警察署窓口で行います。受講手数料は現行6,800円 ※金額訂正もあるので、都度要確認。


この講習は銃砲刀剣類所持等取締法…長い名称はさておき、略して「銃刀法」の決まりで規則解説と猟銃の取り扱い等の基礎知識の講習。その申請を警察署窓口で行います。ただし窓口で申請却下されたら二度と受講申請の許可は出ないので注意が必要です。実際、現役の本職・弁護士の人物が不合格になっています。しかも講習を受講するだけの申請段階で窓口で却下さています。


これは警察関係者がはっきりと断言していたことは、職業が弁護士であろうとが何であろうと誰であろうと、将来犯罪を犯す恐れがあると「みなされた」人物は申請段階で職権で不可にするとのことでした。最近ではスリッパ履きやサングラス掛けたままでの窓口申請者が多くなり、監視カメラ確認で容姿判断。申請自体を窓口時点で不可判定する可能性は十分高いとのことでした。


窓口申請するも「室内でサングラスしてなぜ顔隠すのか?それ不要だろ。」と言われ却下された申請未遂者から取材した内容には笑えますが、当然と言えば当然です。場所柄、警察署の銃砲担当部署である生活安全対策課ですものね。サングラス掛けての申請も一切ダメなのは「素行に難有り」「犯罪の恐れあり」とみなす場合が多いそうです。ちなみに全国の警察署で最近多くなった内容を少し詳しく書くと、申請後の拒否事由に該当すると推定されるものは以下の点。


要注意と言うか銃砲窓口での許可申請時に、「将来この人に銃を持たせて人として本当に大丈夫なのか?」との銃砲担当警察官の目で見た第一印象が最初のハードルだそうです。まず謙虚な態度で臨みましょう。


①「スリッパ履きで窓口へ」

これは申請途中で却下される可能性はかなり大きいようです。申請却下された者から聞いた例を挙げると、窓口の担当者から「今日はご苦労様ですね。車で来たんですか?免許証見せて下さい。ところでナンバーは?」と優しく聞かれ、申請後は確実に追尾され運転状況をドライブレコーダーで撮られていたとのこと。職務質問は受けませんでしたが、道路交通法の運転者遵守事項を完全に調査されます。バックバンドという言葉を知ってますか?これが原因で、厳密には申請は「取り消し」になったようです。これ以上は書きませんが…。

②「サングラスを掛けて窓口へ」

最近では室内でサングラス掛けての申請はかなり突っ込まれたあげく、こちらも残念ながら却下されています。「警察署内でサングラス掛けている理由は?」と聞かれたと。「室内は暗いですよね。それ不要じゃないですか?」と。もっと厳しい言葉だと、「顔隠したいの?」と言われた時点でサングラス掛け申請は一切却下だそうです。 これ以上は書きません…。

③「マスク使用で窓口へ」

これも顔を隠す理由を問われます。なんとなくわかりますよね。「何で顔すの?」とバッサリと単刀直入に言われた人は何人もいます。風邪ひいてます、あるいは風邪予防にと素直に言えばいいのですが、どうも素直に言えない人物は確かに現在の素行に難有りとみなすそうです。警察から見れば当たり前といえばそれまで。これ以上は書きません。

④「帽子かぶって窓口へ」

  ここ3年くらい多いのがこの場合のようです。これも②③同様、素行に“難有り”のようです。

要するに「頭隠して尻隠さず」というような諺のような内容ではありません。これ以上は書きません。

(番外)「ガムを噛みながら窓口へ」

  本人の嗜好へは介入できないらしく、最近特にタバコ禁煙後の申請者も多く訪れるため、これは問題無しとされています。時代の流れですね…。


以上、申請自体が却下されるという悪い例を4点挙げましたが、とにかく警察署に来たら素直に誠実に、頭、顔、目、口、耳、アゴ、首も、そして肩から上は一切全て隠さず自然体で窓口へ。これが基本ということです。お分かりいただけましたね。当然といえばそれまでで、別に隠す必要は無いのです。普段の行動や生活ぶりがそのまま表面に出るのです。人間と言う動物は不思議なくらいに。理由は種々あるが、人間には感情があるからであろう。ちなみに窓口以外ではカウンター越しに監視カメラで行動が映し出されており、警察署の玄関に来た時から全ての行動がモニター録画されている。これも、当然と言えば当然。今や街のコンビニや民家でも監視カメラ設置は普通の時代。猟銃許可への第一歩は、初心者講習申請を許可権者当局である最寄りの警察署で行うことです。初心者ではないハンターは「経験者講習」という名称で3年置きに受講義務があります。


そして、お昼休憩を挟んで講習時間7時間の「初心者講習」が終了したら、この講習後に行われるのが知識テスト。これもれっきとした試験なので、合格したら「講習終了証明書」が即日その受講会場で交付されます。不合格者も最近多いと聞きますので、安易な気持ちで臨むと良い結果は期待できませんので十分ご注意下さい。某警察署実施では合格率23%だったという所もあります。難関ですよね…。4人中3人は不合格だったことを思うと、年々知識テストの難易度が高くなっています。自分の時は定かではありません。


ここで、講習あるのか…7時間も…面倒くセエな…と思ったあなたは既に猟銃所持は不可能です。 

机上講習時でさえも講師役の担当警察官(警部以上)の人物チェックは確実に行われています。

現在では講習態度全ての行動がモニター録画で記録されています。


例えばビンボーゆすりやボールペンのカチカチと不要な音を鳴らす者(…よくいますよね)、指の骨関節をパキパキと鳴らす(…これもよくいます)行為は、「落ち着きの無い自己中心性格」とみなされ不合格の対象であると聞きます。もしも、結果の採点公表を求めるのであれば、各都道府県単位の行政監察官室へ開示請求する方法はあります。しかし、不合格になった理由を知ろうにも結果が全て。余計な無駄な労力を省くためにも、最初から素直、誠実、自然体が基本です。


そして次からは「実射・射撃教習」へと進みますだんだん内容も濃くなってきましたね。全てが重要情報ですから前章や途中で読み返すなり繰り返し確認していって下さい。ここで初めて出た「射撃教習」とは事前に記してこくと、公安委員会が指定した射撃場において、オレンジ色の放出物体(クレー)を実射することです。いわゆるオリンピック競技にもあるクレー射撃の実践。それが次。


Chapter 3-5.

【警察署窓口で「教習資格認定の申請」をする】

その「射撃教習」という検定試験を「受けるための資格を与えられました」という証明書が、教習資格認定証というA4版の書面です。この教習資格認定証は、警察窓口で検定受験者が自ら交付を申請しなければなりません。黙っていても、誰もやってくれません。申請は自分でやります。

申請料は現在8,900円。申請してから資格認定されるまで約1か月掛かります。

2~3日で交付されると思ったら大間違いですよ。


これは、初心者講習を終了した者が対象で、先ほどの射撃教習という名称の検定試験を受験する資格を有していることを、各都道府県公安委員会から認定を受けます。この射撃教習資格の認定がなされて、初めて射撃教習へと進んでいくのです。申請時に書類が揃った段階で、数日後に「教習資格認定証」が交付され、申請警察署から連絡が来ます。申請後2週間前後の経過後だったと思いますが、自動車免許証のような即日交付ではないため、一旦連絡待ちということになります。


☛ここでワンポイントアドバイス

【有効期間が有る】

この教習資格認定証は有効期間があり、交付日から3か月以内と定められています。3か月を超えると失効しタダの紙切れになります。これは日本独自の銃許可制度と思いきや、諸外国には一部同様のシステムを採用している国もあるとの情報もありますが、情報公開が乏しいため詳細は不明です。申請手数料は現行8,900円 ※金額改訂もあるので都度要確認。


Chapter 3-6.

【射撃教習日を決める】

射撃教習は猟銃所持予定者の義務。前段Chapter 3-5.で取得した「教習資格認定証」を警察署に持参し、射撃教習日と時間を予約申請し指定射撃場の検定日時を確定します。

You need to pass the shooting-exams with 2 hitting more by Trap-shooting using 25 clays at 1 Round in shooting center.


さて、ここで再度、射撃教習とは何か?これが本題です。

日本国内で狩猟や競技射撃などのスポーツを目的に、猟銃の所持を確実に視野においている方は、射撃場で実際に撃つ射撃教習という名の「検定試験」を受験しなければなりません。


射撃教習とは、前述したとおり書く都道府県の公安委員会が指定した射撃場で、前面から飛んで放出されて前面方向へ飛んで行くオレンジ色物体(クレー皿)の合計25枚を実射し、この放出された鮮やかなオレンジ色のクレー皿は25枚に対して2発、つまり最低2枚以上の命中破壊で検定試験は合格となります。


射撃教習を実施する射撃場は5人から8人程度の少人数定員制を取っているため、教習日が月に一度あるいは二か月に一度しか射撃教習日を設定していない射撃場が、既に定員に達していた月には、また次月の射撃教習設定日まで教習を受けられないことになります。


射撃場では個人や団体の予選大会や講習会などの行事が開催されている場合があるため、行事が無い日の何日間かを射撃教習のための検定日として、予めスケジュール化されています。


繰り返しますが、この教習資格認定証には「有効期間」があって、交付された日から3か月以内です。3か月以内に既に定員に達していた射撃場では、月期間を1か月以上先伸ばしする必要性も出てきます。。


☛ここでワンポイントアドバイス

【射撃場は一カ所だけではない】

少々遠方でも、第二希望の「同一都道府県内の他市町村」の射撃場を早めに申請し、一日でも早い教習日程を確保するよう努めることです。そのため、警察署で射撃教習試験の日時を確認する際は、自宅からなるべく近い距離にある射撃場と、少しぐらい遠方であっても、第二希望の場所を確認し検定希望日を申し込んで下さい。第三希望もあるとなおスムーズに行くのかとも思います。


私の知る稚内在住のハンターさんで仕事の関係上で休みが取れず、当初は一番近くの名寄市近郊で行う予定だったが、申請日が若干遅れたため、その教習日が既に定員に達していたため合わず、結局、旭川市近郊も浦臼ライフル場もダメで、札幌市内の射撃場で教習を受けた人もいます。車で稚内-札幌間。稚内深夜発、移動時間にして片道8時間×往復。そして日帰り。教習検定は無事終了し帰宅した人もいますが、たまたまうまくいっただけ。帰りはほとんど居眠り運転だったとか…絶対お勧めしませんね。


結論は、以上より教習射撃場は余裕のある期間をもって日時を設定しましょう。交付日から3か月を超えた時点で失効します。ただの紙くずとなるのでご注意下さい。ただのゴミ…。これが一番説得力ありますね。


検定日と場所が決まったら、警察署窓口で「射撃教習用・学習教本2冊」が交付されるのでこれを受け取ります。そして次は、いよいよ射撃教習で使う玉を購入する申請をします。このような流れとなります。


Chapter 3-7.

【射撃教習用に装弾を買う】

射撃教習に使う玉はタマではなく、「装弾」と言い、英語ではShot-shellと呼びます。

装弾を購入するための流れを説明すると、射撃教習開始までの順番は次の通りとなります。

Apply for the permitted receipt for gun–powders in order to your Gun-shooting-test  (clay

shooting exams.) .


警察署窓口で射撃教習用の猟銃用火薬類譲受許可書を申請する。申請料は2,400円。即日交付されます。こちらも有効期限が有り、交付された日から3か月以内です。


申請した猟銃用火薬類等譲受許可により交付された「譲受許可証」を街中の「銃砲店」に持参し、射撃教習用の装弾を購入します。通常、射撃の国際競技ルール基準では粒の大きさ(号数)が7.5号弾で、1発24g(グラム)と指定とされており重さは感じなく軽いのですが、このグラム数では初めてクレー射撃をする人は、なかなか上手く当りません。装弾の種類は「射撃教習用の散弾7.5号の32gを下さい」と指定します。金額はメーカーにもよりますが、だいたい1箱32g(25発入)で1,500円前後だと思います。


☛ここでワンポイントアドバイス

【購入は1箱25発入りを4箱=合計100発分】

そこで、銃砲店で装弾を購入する際は、「射撃教習に使うための散弾7.5号32gを4箱下さい。」と素直に指定しましょう。7.5号弾(通称:ナナハン)32g×25発入1箱を最低4箱は購入して下さい。つまり、装弾25発入り×4箱ですから合計100発分です。検定日当日の練習分も含めて100発は必要です。ここが重要。


射撃教習という名称の検定試験のため真剣勝負で臨みましょう。グラム数の大きい32g中に含んでいる散弾粒の数が多いほうが、クレーを破壊する可能性は格段に高くなります。つまり、命中率が高くなるためクレーを破壊する数も圧倒的に多くなります。当たらなかった場合は腕が悪いというレベルではなく、単に目測を誤ったという程度ですので、何発か撃った時点で体得していくと良いでしょう。


実射場面では不思議なくらい当たるから大丈夫です。ただし、32グラム装弾は火薬量も多いため、射撃時の体への反動衝撃が24グラムに比較すると、かなり強いですから気を付けて下さい。射撃姿勢として上半身を少し前屈みになるような形を取ると、意外にスムーズに射撃できます。自分の場合は射撃教習当日の練習分も含めて100個(発)購入の申請をし、国際基準の24gだったので、言い訳ですが、あまり当りませんでした。


同じ女性での教習受験者もいましたが、彼女はかなりの命中率だったことを覚えています。

同姓ながら、内心「何だこのオンナ」とメラメラと闘争心が芽生えたのもこの時だったのかも知れません…ね。ちなみに射撃は男女差別など全く無し。実力のみが結果に反映するシビアな世界。極めて平等で簡潔明瞭。爽やかそのものが心地良い世界。実力無いなら止めていけ!当然と言えば当然です。


最終的には、射撃場へ出向き射撃教習という名称の実際は「検定試験」が行われ、それを受験し合格することが必須条件です。この射撃教習試験では、飛んで来るクレー皿の合計25枚を実射で25発撃つと言うよりは、撃ちまくるという表現が合うかもしれません。指定射撃場内で放出される鮮やかなオレンジ色のクレー皿は25枚。最初に2枚当てたら後は遊び感覚だと思いきや、コレがなかなかどうして、最初からは当たらなくてまいりました。最低2枚以上の命中で検定試験は合格ですから、焦らず今から着実に準備をしていきましょう。


クレー射撃の場合、射手の立つ所定の台座に立ったら仄かな緊張感が漂います。自分一人で周りからは熱い視線で見つめられるのですから…。試験専用銃に装弾を込めて一呼吸置き、受験者自身が射撃準備できたことで、「はいっ」と声を上げると、近くにある集音マイクが音声を拾います。その後、プーラーという放射する係員のいる装置室から放出装置に信号が送られて、前方から横、前、斜め方向に鮮やかなオレンジ色で掌の半分程度の大きさの皿が、黙って音も無く静かに飛んで行きます。つまり、クレー皿は射撃台コンクリート台座の10メートルほど前方下部から放出され、前方にUFOのように無音で飛んで行くのです。名称はトラップ射撃。全く初めての射撃で撃破枚数が2枚というのは妥当な数字かと思います。


射撃競技さながらの緊張感あふれる一瞬は他のスポーツには類をみない瞬間。是非、確実に撃ち落として合格を勝ち取って下さい。真剣勝負ですので神経集中すれば撃ち落とせます。頑張って挑戦して下さい。ただし、検定試験です。「たかが2枚、されど2枚」ですよ…。


☛ここでワンポイントアドバイス

【射撃教習日の当日は何回でも挑戦できる】。

射撃場での当日のルールは、1回=25枚の1回限りではありません。1回(=1ラウンド)の25枚中、どうしても1枚も当らなかった場合で不合格になっても、1回目が不合格なのであり、再度、合格するまでやり直しができるのです。それは、射撃教習日は指定された「日」のため、その日はずっと有効です。だから不合格の時のために備えて、多めに装弾を購入しておくのです。


その指定日の射撃場の開場時間内であれば何回でも再挑戦がOKなのです。← 意外にこの点は知らない人が多いのです。


2ラウンドでも、3ラウンドで、も指定日の時間内なら何回でも再受験可能です。たったの1回で不合格で、もうダメだと思って帰宅してしまう受験者も多いと聞きますので、それは大きな間違い。

何ラウンドでも良いので確実に2枚を撃ち落とす結果がでるまで撃ちまくったほうが良いのです。ここで、要するに、教習用装弾は多めに購入しておいて下さいねに繋がるのです。


最初1ラウンド目の25発は受験者全員で各自練習射撃。ここで使う猟銃は試験用とは言え、実銃の使用感や発砲時の手応え、装弾発射時の反動を掴むための経験をします。2ラウンド目は本番本試験。ここでクレー皿2枚を撃ち落とせば合格ですが、3ラウンド=75発可能なくらい多めに購入しておくことをお勧めします。現実に3回目で合格した方もいます。私の場合は始めて射撃した時は中盤から9枚の命中でした。保管していたスコアー表を見て確認しました。


自分も実猟前に撃練習の一環として、何度かクレー射撃をしに行きましたが、25発1ラウンドで今までの最高命中は19枚。20枚の壁は厚い。恥ずかしい限りです。


ただし、現在のエゾシカ狙撃命中率=射撃弾数に対する射止め倒した数は80%超ですよ。世界最高ランクですね…たぶん。話は戻ります…。


Chapter 3-8.

【 射撃教習終了証明書の交付 】

この射撃教習検定に無事合格すると、その教習を行った射撃場で数時間後には教習終了証明書という書面が即日交付で現地手渡しされます。この教習終了証明書には「有効期間」があります。交付された日からわずか、「1年間」だけ有効です。


有効期間の1年間が経過したら、当然に教習終了証明書は失効しタダの紙切れゴミ箱行きになります。どういう意味かと言いますと、この教習終了証明書を交付された後、有効期間の1年間内にやることがアルのです。このやるべきことをやらないと、本当にタダの紙切れになるのです。

ここからは内容密度がかなり詳細になりますので、何度も読み返して、確実に自分の知識として、じっくりとスピーディーに且つ真剣に進めて下さいネ。


では一体、何をするのか?となります。答は次。


Chapter 3-9.

【 近い将来、所持・使用したい銃種・メーカー・口径を決める 】

教習終了証明書を交付されたら、有効期間の1年間内にやることは「猟銃を買う」ことです。


ドキっとするでしょうが、単刀直入か五里霧中か…。ここからがホントの始まりです。それは実猟目的でもスポーツ目的でも猟銃の所持許可へ進むのには、その対象となる物の本体の所持が無ければ話にならないというのが日本の公安委員会の許可要件です。


もっとも、その通りと言えばその通りで、つまり許可対象の銃は使用目的のある所持銃であって、所持するだけで「使用しない銃は一切許可しない」との内容になります。逆に言うと、使用する銃は許可をする。という結論になります。これ、銃社会とは無縁の銃規制重視の平和日本と言いながらも、結構シビアでその素晴らしさに感激しますよね。


日本国内では猟銃を使う目的に対して初めて、その銃を1つの銃について許可するということが基本的考えになっています。欧米諸国、特にアメリカでは自分の身を守るためには、必要な者が銃を購入し保管し、携帯も自由。そして身の危険に晒された場合の発砲は正当という概念自体が、合衆国憲法で規定されている銃社会のため、ここは本質が日本とは大きな違いです、


では、どうやって購入銃種を決めたらいいのか?これには2通りあります。それは以下の順番で進行して下さい。コーヒー、お茶でも飲みながら、じっくりと読んで下さいね…。


①先ずは地元の最寄の「銃砲店」に行く。

最寄りの銃砲店(ジュウホウテン)あるいは銃砲火薬店に行き、国の猟銃取扱販売許可を受けているプロ職業の店主兼社長の細かい説明を聞いて品定めをさせてもらいましょう。そして猟銃1丁(2丁以上でもカネさえあれば何丁でも購入可)を実際に見せてもらいます。


そのためには、教習終了証明書原本と本人確認書類の持参が必須条件。原本無き場合またはコピーでは入店自体排除で一切拒否の銃砲店も多いため事前に電話で確認をして下さい。ここで、

銃砲店では実際に実銃を手に取って触ることができ、その感触を十分に確かめて種類やメーカー、価格帯を丁寧に説明を受けます。そして自分で、一番最適と決める猟銃を選定し、コレが一番気に入った、これに決めたと納得するまで、その日、その時に吟味に吟味を重ねます。これが猟銃選定には非常に重要なのです。猟銃選びは自宅の建築計画やマンション選び、車の購入と同じく、高価な物ですので、購入するには品定めと、慎重にじっくりと決めることが決め手です。


その理由の一つに、「一銃、一許可」これが日本国の猟銃許可基準であり法令の基礎です。つまり、1丁の銃に対して1つの許可申請が要るということです。2丁の銃には、それぞれ個々に許可が一つずつ必要になります。当然、それぞれに許可申請費用が必要になりますので、1丁購入するのか、それとも1回で2丁購入するのか、警察署への申請手続きの手間暇を省くためにも予め決めておいて下さい。なお、お金に余裕のある方は何丁でも購入可能です。


そして、猟銃の購入と同時に②猟銃の購入本数を確実に保管できる購入した「銃専用」保管庫も購入(法定) ➪ ③購入した装弾を保管する、「装弾専用」保管庫も、同時に銃砲店で購入します。(法定)


☛ここでワンポイント・アドバイス

【国内ではネット販売で購入が可能】

私は国内の銃砲店からインターネット販売で購入し、一般店頭平均価格の約3分の2程度で価格的なメリットがありました。基本的に猟銃販売をしている銃砲店を自分で探して、スーパーでお買いものをするのと同じく、猟銃の場合でも銃砲の専門店で購入します。


そこで、銃砲店が近くに無い場合や、遠方へ出向く手間ヒマ、時間・労力を掛けられない人のためにネット通販は有効です。今は何ではネット販売の時代で、便利な社会になりましたよね。そのため、所持許可に関わる法的書類(銃砲譲渡証明書、等)の手続きを経た後は自宅まで宅配してくれます。自分の時もこの方法でOKでした。活用するメリットは大きいのです。


※ネット購入のメリットとデメリット

販売する側では人件費などを大幅カットできる分、本体価格が通常より安いメリットがある反面、デメリットも実は意外に大きいのです。


デメリットとしては、大きく分けると三つ。①直接本体を目視確認することができない。②手に取って現物の手触り感、いわゆる物理的感触が全く無いため、本物の重さや形状、作動方法などの品定めが全くできない。おまけに、③万一、故障や動作不具合の時のメンテナンス手配、配送費は購入者の自己負担。という点が挙げられます。


また、ネット販売銃砲店は電話での接客対応が未熟というかブッキラボウというか、売りたいだけの一心が強いためか、一言一言の言葉が横柄な感じがして、顔が見えない分あまり親身に乗らないような感じがしました。たしかに購入してからの銃の取り扱い説明などを受けても、店の経営者の態度が良くない印象だったので、新たにハンターに興味ある人であまり金銭的余裕の無い人へは、地元の銃砲店での中古購入を勧めています。


私は装弾購入の時は行きつけのいつもの銃砲店です。そこで猟銃を購入していないにもかかわらず、メンテやスコープ合わせなど相談事も、きちんと受けていただけて大変親切な応対をして下さるので、とても助かっています。


毎年というか、銃刀法はじめ関係法令は、都度、改訂がなされるため、仮にネット販売では銃砲は一切許可しないという法令規制や細則が通達された場合は、それ以上は進めなくなりますので、ネット購入を前提の方は一旦、銃砲店に通販購入の旨を必ず事前に相談して下さい。


私の所持猟銃はスポーツ狩猟用で口径は12番。U.S.A. Remington社製。サボットスラグ専用・ハーフライフル銃身です。


Chapter 3-10.

【 射撃教習合格後のフロ-を再確認 】

①射撃教習という名の検定試験に合格したら ➪ 

②その後1年間以内に「猟銃と、本体とタマを保管できる専用保管庫を別々に購入」 する ➪


③猟銃・空気銃所持許可を警察窓口(生活安全窓口の担当部課)へ申請する ➪

④許可されたら 「猟銃・空気銃所持許可証」が交付される ➪

⑥晴れて猟銃が自分だけのもの(所有物=保管管理責任者)になる…という流れです。


猟銃を所持し、且つ、自分で使用するために教習を受けたのですから、このフローはとても重要ですので、がっちりと確認して下さい。だんだん本格的になって来ましたね。


この先どう進めるのが一番早いのかということになりますが、早いやり方というのは特にありませんが、つまり、射撃教習という検定が終了したら、その後の1年間の有効期間内に自分が確実に所持したい猟銃の種類とメーカーや数量を、スピーディーにじっくりと、しかも新銃か中古かを納得して決めておくということです。自分が納得して自分で決める。これが銃選びの重要ポイントです。


私は少々高価でも「新銃」をお勧めしますが、使用期間が2年以内の状態の良質な猟銃もありますので検討する価値はあります。


☛ここでワンポイント・アドバイス

【使用義務は、保管義務】

日本国内では自分で購入した猟銃は許可されたら所持、使用・保管者は自分だけです。自分以外の他人は使えないのです。自分の子供や奥様、兄弟・ご主人ですら持つこともできません。もし他人が使ったり所持したことが発覚したら、その時点で許可は取り消しになり銃刀法違反で最悪、逮捕拘留になります。日本は厳しい銃所持許可制の国です。これで良いのです。これだから許可の価値があると考えたほうが賢明です。


私はビンボー・ヒマ無しですから猟銃は1丁で十分です。空気銃AR(エアライフル)は、スポーツ標的射撃用で世界的に有名なメーカー製で、口径は国際競技スタンダード 0.177 Inch ・4.5mm 許可され使用中です。狩猟目的としてはとても満足しています。


欧米社会のように一人がピストル、shotgun、rifle、マシンガン、自動小銃など十数丁も所持している人もいますが、そのような簡単な所持システムは日本には存在しないということです。ちなみに私はアメリカに住んでいた時があり、当時ホームステイしていたご家庭ではピストルやらライフルやら約10丁は保管庫にズラっと並んでいました…。次からは、いよいよ世界一最悪、世界一厳しい許可条件と批判される日本の銃所持許可の現実を、驚くべき実態を通してご紹介していきます。


さて、所持したい銃種、購入時期、保管庫の用意が決まったら、いよいよ所持許可証の取得について進みます。解説は次から。


Chapter 3-11.

【 猟銃所持許可の申請 】

日本の国は、猟銃の所持許可は世界一でも厳しい許可基準で定評があります。

猟銃を所持するための申請の仕方から最短距離で許可取得する方法をご紹介します。

Very severe step to be Gun-holder license permitted by Police depertment in japan.

Simple method to be permitted gun-holder in japan。


※猟銃所持許可及び更新申請に伴う講習会、更新、射撃教習等の詳細については、警察本部HPか所轄警察署へ直接電話にて事前にお問い合わせ下さい。


【装弾の購入 】

山野に出てハンターとして狩猟行動を起こすためには、前段すでに記載した通り、まず、猟銃所持許可証交付後に、装弾=獲物を撃つためのタマを購入するための許可=「猟銃用火薬類譲受許可書」を取得して装弾を保管する義務が生じます。


猟銃・空気銃の所持許可証が交付された所轄の警察署で許可申請をします。この、装弾を購入する許可証の「有効期間」は1年間です。そのため、1年間で使用する予定の弾数を記入し申請しておきます。つまり、実際に1年間に自分はどれだけ撃つつもりなのかを明確にした上で申請しますので、この猟銃用火薬類譲受許可証が交付されなければ、先には進めません。

申請料は現在2,400円 ※金額改訂もあるためつ都度要確認


装弾の購入手続きは警察署担当部・課で、収入証紙添付で申請します。狩猟だけでなくクレー射撃大会や国体競技参加の練習等で装弾を2,000発以上申請する時は、上記に加えて「標的射撃用実包使用実績及び使用計画書」という書類を提出します。その許可が下りる期間については、所轄署や担当官によりその日、即日発行される場合もあれば、1週間以上待たされる地域もあるようです。公安委員会から許可が下りると「猟銃用火薬類等譲受許可証」が交付されるので、その許可証を銃砲店に持参する装弾を購入できます。


☆以上より、一連の流れを確認しますと次のとおりになります。

①「猟銃用火薬類譲受許可書」を警察署窓口で申請 ➪ 交付される(即日又は数日後) ➪ ②「標的射撃用・実包使用実績及び使用計画書」を警察署に提出 ➪ ③公安委員会から許可される ➪④交付された「猟銃用火薬類等譲受許可証」を持って銃砲店に行く ➪⑤装弾を購入できる、という流れになります。


☛ここでワンポイントアドバイス

装弾の購入予定・使用予定数は、自分が練習や実猟で、このくらいは最低使うのでは…と思う程度の数量を記載して下さい。例えばクレー射撃・スキート等の練習で月に1回は行こうかな、鴨撃ちも行きたいな、キジ狙いもイイな、と思うのだったら7.5号弾(25発入り1箱が一般的)で10箱もあれば良いかな?とか、スラッグ弾5発入り(これが一般的)が2箱もあれば十分かな?とか、自分が今後1年間で全てを使い切れるくらいの、大よその数量を記載しておきます。

この場合だと(25×10)+(5×2)=合計260個(発)。


この例であれば、所持許可後の初猟では十分な数量かと思います。特に、初心者はクレー射撃や鴨猟に行く回数が多くなると思いますので、出かける回数の増減で数量も変化しますが100個では数量不足かと思います。多いか少ないかは自己判断次第です。


適当に100発ぐらいでイイな?と一度記載し申請してしまうと、申請書は訂正が効かないので、間違ったら申請書の出し直しです。また手数料2,400円が必要になるので十分な検討が必要です。


【 購入した装弾は使い切る 】

装弾は使い切ることに徹します。

購入したタマ=装弾は、翌年の猟期終了まで(つまり足掛け2年期限)、全部使い切らなければならない義務があり、法令の期限遵守義務があります。世界でも稀に見る「装弾使用の期限付き」ですが、日本国内では装弾の使用については更に厳格な使用義務があります。


つまり、購入後に使用せずに残った「残弾」が、もしあった場合はハンター自らが実費で廃棄業者に依頼して処分しなければなりません。これが重要です。

くれぐれも装弾の購入には余計な出費をしないように、消費する数量分=つまり使う数だけを買うようにしましょう。装弾を購入したら、自宅の「装弾専用保管庫」にメモ書きでも良いですので、」〇月〇日、〇号〇個、サボット弾〇個〇箱・・・と書いて施錠しておきましょう。


また、担当警察官がヌキうちで自宅訪問した際に、即時回答できるようにしておかなければなりません。ちなみにエアライフル(空気銃)許可の場合は、空気銃専用のタマ=ペレット弾という装弾を使います。自分の場合、空気銃許可のエアライフルは国際競技基準の4.5ミリ弾(0.177 Inch)仕様ですが、そもそもエアライフル自体、空気がパワーですから火薬は使用しないため、猟銃用火薬類等譲受許可証・・という長い許可証の申請は不要です。ここまで、おわかりいただけたかと思います。


Chapter 3-12.

【 銃検・出頭命令 】

何やらおどろおどろしい言葉が出てきましたが、各都道府県への狩猟者登録済みの猟銃所持許可者は、猟期が終わると、「銃検」、聞き慣れない言葉の文書が警察署から送達され、出頭命令書が届きます。「出頭」の漢字変換は、かなりスムーズに行きますが、銃検の漢字変換は厳しいものがありますね。外国語変換だとどういうふうに変換されるのか…。


これは、日時を指定された警察署に「許可された猟銃・エアライフル」を持参した上で、本体の調査と購入済み装弾の「実包等記録簿=使用実績・使用場所、残弾数、途中購入数を記載する義務帳簿」と「警察官による面談」が行われます。場所は許可された警察署内の柔道格技場あるいは大会議室で行われ、直近の装弾使用状況や行動実績等、世間話も含めて警察官と面談を行います。


装弾の種類、購入数と使用数、購入銃砲店名、使用場所、日付を明確にして、1冊の専用帳簿(実包等記録簿)ファイルへの記載が義務付けられていますので、この帳簿ファイルを持参します。何も無ければ、いつものように自分は雑談に華が咲き、終始にこやかに検査は終了し、毎年同じく繰り返します。もし、指定日時に欠席したり実包帳簿での購入・残弾数が合わなかったり、あるいは改ざんや返答が曖昧だと再検査・再出頭命令となり、最悪、所持許可自体が取り消し処分になるようです。これ以上は知りません。


以上、本証Chapter 3.ではエゾシカの狩猟免許を取得することから、実猟準備編としての猟銃・空気銃の所持許可、銃検査の終了まで1年間の所持者が負う権利と義務についてお知らせしました。さて、次からは、農林畑作物・高山植物のエゾシカ食害から生態系を守る保全活動、狩猟先進国からの直輸入装備品、増え続けるエゾシカを有効資源としての利用対策など随時紹介していきます。次章Chapter.4でお会いしましょう。

See Chapter 4.= エゾシカ狩猟・実縁 Big games Strategy for Deer hunting.

I am a member of NPO social activities of exterminating the harmful birds and beasts control. Group for a valid and best use of White-tail Deer (calls Japanese, Ezo-shika ).

And belong to the Corporate Juridical Person in Japan Hunters Association (JHA). 

I will introduce several hunting our social activities scene or equipment in the following Chapter.Thank you very much. See you next. Chapter.4


Ref,the other page.)

Chapter 1.= エゾシカ狩猟の魅力 Fantastic & Wonderful Deer-hunting field.

Chapter 2.= 北海道の位置と四季 Hokkaido,Location and four seasons.

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